- 名前 K.K.
- 社歴 2019年入社
- 出身 東海大学院理学研究科
- └アインシュタインに憧れて物理を専攻。半導体レーザーの研究。
- 前職 東芝デベロップメントエンジニアリング株式会社
- └大学卒業から15年間弱、勤務した後にイー・フォース株式会社へ転職。
- キャリア 組込み開発に10年以上携り、Windows向けBluetoothプロトコルスタック開発や、μITRON向けUSBドライバ開発、Linuxでのシステム制御ソフト開発等を経験。モバイルアプリ開発にも携わり、iOS、Androidアプリ開発も行う。プロジェクトマネージメント経験も多く、CMMIに基づいた品質管理に関する知識、経験もあり。
ファーストキャリアとして、東芝グループを選んだ理由
よくある企業の合同説明会に参加して興味がある会社の話を聞きました。そのときは東芝系のエンジニアリング会社に興味を持ちました。特に事業内容です。当時はパソコンの東芝(Dynabook)という印象で、DVDとかHDDVDとか取り組んでいた時期です。
その頃はキャリアとかは特に考えてはいなかったですね。ただ、目の前の技術的なことや開発や設計など好きな分野に取り組めるかどうかが一番の興味でした。
今までどのようなキャリアを積んできたのか
東芝に15年弱、勤務していました。最初の2年はLSIのコンパニオンチップの評価を行っていました。CPU自体とIO回りのチップの評価ですね。それが最初のお仕事です。そこで初めてC言語を覚えました。テスト用のファームウェア作りにC言語を使っていました。
次は、HDDVDの評価を行いました。こちらも2年くらいです。オーディオ系だったのですが音声を処理するLSIチップの評価ですね。そこで初めて、C++を触りました。大変というか楽しかったですね、ターゲットボードがあって、制御するプログラムを書いて、反応が返ってくるという工程が好きなのでしょうね。
その次はBluetoothで5年くらい携わっていました。東芝としてもBluetoothメインでやるという気風でした。Bluetoothってプロファイルというのがあり、例えば、音楽アプリ用プロファイル、シリアル通信用プロファイルとか。その中でヘルスケアの規格があり、その分野で関わりました。今でいうIoTの走りだと思うのですが、体重計とか血圧計のデータをBluetoothで飛ばしてPCで受けて、アプリに反映したり、インターネットに反映させたりしていました。その中でも私はデバイスとPCでやりとりする通信プロトコルを作っていました。Bluetooth自体に規格があるため、規格に従ってプログラミングを行います。例えば体重計から受信したデータを、解析するプログラムを挟んで、アプリ側に飛ばす仕組みを作ったり。
この頃にはリーダー、サブリーダーとして取り組み5人から多くても10人くらいのチームをマネジメントしていました。Bluetoothに取り組んでいたこの5年間が、今の私のスキルのベースになっています。というのも、初めて製品としての開発を行いました。この頃、コンティニア(コンティニュア・ヘルスケア・アライアンス)という規格が生まれました。Bluetoothのバージョンアップでコンティニュア対応機器を使用可能にする動きで、コンティニュア対応機器には体重計、血圧計、歩数計など健康管理機器があります。ヘルスケアのICT規格みたいなものですね。東芝も規格団体に入っていてその担当の方についてイベントを回ったり、規格作りに参加したり、海外のディスカッションに参加したりしていました。この経験後は短期のPJをいくつか行って今に至ります。
転職のきっかけ、そして”イー・フォース社”と出会うまでの道のり
正直、言うと前職への不満がきっかけとなりました。仕事内容やプロジェクトについては好きなことなので不満はなかったのですが、会社の体質についての不満や社内のモチベーションがあまり高くなく感じてしまって、細かい積み重ねがありました。やっていること自体は楽しかったので、そのまま環境を変えたいと思いました。今の経験ベースにやっていけるところが良いなと思っていました。
2017年頃から活動して2018年夏に当社に出会ったため、約1年ほど転職活動を行って決めました。最初からじっくり探そうと考えていました。はじめは電車の中吊りにあるような合同説明会を一通り聞いて回っていました。自分の希望とマッチするところがあまりなく、応募もそれほどしなかったです。継続的に活動していたので、転職へのモチベーションを維持するのには役に立ちましたが、あまり希望の仕事場には出会えませんでした。苦笑。
約1年間、自社サービスでビジネスをしているところ、また、ハードに依存せずにソフトで勝負しているところ、この二つを満たせるところを探していました。社長にも面接の際にお伝えしたのですが、とにかく今の環境を変えることにチャレンジしたいというのが強かったですね。将来を考えたときに、楽しいことをやり続けられるかを悩んでいました。フィルターをずっとかけていて、「ここいいな」が見つかったので、そのタイミングで本腰を入れました。一気にいくつかの会社へアプローチしました。
大企業の東芝からベンチャー企業のイー・フォースへ転職することに対する家族の意向について
妻からは、実は、尻を叩かれていました。いつまで同じ会社に居続けるの?って。笑
それと、同じ規模での転職は考えることはなかったですね。何か、同じになってしまうかなという懸念がありました。その中でも弊社を選んだ理由は、ビジネスに魅力を感じたところです。組込みの業界の中で、ソフトウェア単体で利益を上げられる、その利益でちゃんとビジネスを回している。そういう点ですね。製品として販売とその後の保守で利益をあげるモデルを行っている。クライアント企業、導入企業数が多いというのも魅力がありました。加えて他の理由としては、この7階フロアもそうなのですが、ベンチャーらしさといいますか、オシャレで、働きやすそうな雰囲気に惹かれました。雰囲気を知るために会社見学やミートアップみたいな催しにはいくつか参加しましたか。eForceの雰囲気という意味で決め手となったのはWantedlyに掲載されている写真があります。この7階フロアの写真、卓球台や昭和レトロな設えが良かったです。
選考時のイー・フォースの印象について
利益率とか突っ込んだ話も聞けたのは良かったです。ビジネスの話をして頂けたことが印象的でした。
まず、1次面接では開発チームのSさんとCさんと話をさせていただきました。面談後の印象は技術的なお話に興味が持てて、自分の経験やスキルも活かせそうだなと。また、今後、Bluetoothを活用したPJがあるということで。今までの経験、知識が活かせるというのは大きかったです。SさんとCさんは話しやすく、雰囲気が良かったです。2次面接は與曽井さんと話をしました。内容的にはビジネスについてお話をいただき、利益率がどうなのかとか突っ込んだ話も聞けたのが良かったです。
具体的には、自社製品であるμC3のライセンス形態や、自社製品のプラットフォームの開発方針について説明頂きました。プラットフォームの開発では、自社製品の開発につながるような案件を選んで受託開発を行い、自社製品を育ててきたというお話を伺い、自社製品で上手くビジネスが回っている印象を受けました。また、従業員数の割に高い売上を出していることも分かりました。話してみて、與曽井さんの印象がとてもよかったです。ビジネスに対しての考え方とか、利益最優先ではなくお客様の課題を解決するという人中心の考え方ですとか、社員についても出来ることをどのように生かしてリソースの配分をするかという考え方でしたり。
良いギャップは面白い人が多いこと
まず良いギャップから話します。入ってみて分かったことは先輩や同僚が特徴的で面白い人が多いです。みんなエンジニアだなという感じはもちろんあるのですが、フランクにコミュニケーションが取れるところで入る前はもっとコミュニケーションが難しいのかなという思いがありましたが、話しやすい環境です。
逆にギャップではないのですが、改善点として感じたことはまだ入って間もないのでわからないところもあるのですが、感じるのは、個人個人が個別で任されるPJを抱えているので、そのPJの情報を共有できたらなと思います。
現在の仕事内容について
具体的に例をあげると、駐車場の管理システム。車がいるかいないかが分かる。距離センサーで感知したデータをBluetooth使って飛ばして、受けとったデータを、ネットワークを介してクラウドにあげるという開発を担当しています。チーム体制はネットワークチームで約6名。その下にサブチームがあるような体制で行っています。が、先ほどの改善したいところでも少し触れましたが、皆さんそれぞれが抱えている案件があり、縦割りな感じを受けることがあります。私はチームリーダーSさんとはよく話し、相談していますが、基本的には一人で動くという部分が大きいです。
與曽井社長は「持っている」
そうですね。一言でいえば、「持っている人」だと思います。会社立ち上げからの経緯を伺ってみて、色々な岐路で、いいタイミングで、いい取引先、いい社員、いい協力者に巡り合えるというところです。今回、私がJOINしたタイミングも、Bluetooth、IoT、WEBのPJが始まるということで良いタイミングだったのかなと。直近のPJでスマホアプリも触っていたのでWEB系でもスキルが活かせると思っています。
5年後の自分はどんな姿になっていると思いますか?
難しいですねー。前の会社よりもビジネスに近いところで仕事ができる。社長との距離が近い、経営に近いところにくっ付いて、新しいことにチャレンジできることをとても楽しみにしております。5年後というと、取り組み始めたIoTの種まきの目が出てきている頃なので想像をすると楽しみです。
技術のスキルアップもあるのですが、ある程度の短期で考えているのは如何に製品を作って終わりではなく、ビジネスに展開していくかというところで必要になるスキルをつけたいと考えています。お客さんの要求に対して、こちらの持っているスキルを良い組み合わせで柔軟に提供していきたい。