FL-netは、日本電機工業会(JEMA)が推進する異メーカ・異機種間の接続で標準Ethernetをベースにしたオープンな産業用コントローラ間ネットワークです。Fl-netは他の産業用イーサネットのように特定のメーカ主導で開発されたネットワークではありません。一般社団法人日本自動車工業会からの要求仕様に対して、国内の制御機器メーカが共同で開発した日本発祥のオープンネットワークになります。
FL-netの特徴
FL-netの特長は、各機器が対等なマスタレス方式によるコントローラ間ネットワークであることです。それに対し、多くの産業用ネットワークでは、機器間が主従関係にあるマスタ/スレーブ方式となっています。 全てのノードが平等なので、各ノードに順番にトークンと呼ばれる送信権を回し、同時に全てのノードでトークンの喪失などの監視を行う事が出来ます。この方式では特定のノードの故障によってネットワーク全体がダウンするようなことがないため、どのノードでも自由に電源のON/OFFやメンテナンスなどが可能です。
FL-netの仕様
Fl-netの通信仕様は以下になります。
項目 | 仕様 |
---|---|
伝送種類 | 10BASE-2.5.T、100BASE-TX.FX |
伝送速度 | 10/100Mbps |
通信距離 | 100メートル以内 |
伝送ケーブル | STPケーブル カテゴリ5/5e |
トポロジ | バス、スター |
最大接続台数 | 254 |
FL-netの実現方法
MCUやMPUを使った実現方法
JSLテクノロジー社から、TI社製 Sitaraシリーズ AM335x向けのSDK「”JS-FLNET SDK” for AM335x」やルネサス社製 RX72M向けのSDK「”JSL-FLNET SDK” for RX72M」が提供されています。
SDKにはJEMAから提供されているサンプルコートが収録されているだけでなく、開発に必要な基本コンポーネントが既に用意されている為、開発をより早く、簡単に実現出来ます。
FL-netのサポートベンダ
サポートベンダ | 提供サービス |
---|---|
日本電機工業会(JEMA) | ライセンス |
JSLテクノロジー株式会社 | SW開発、技術サポート |
FL-netとμC3を組み合わせてできること
商用RTOSをベースにしたFl-netのSDKを用意しているベンダは殆ど見受けられません。FL-netを検討されている方は是非、μC3をベースにしたSDKをご利用下さい。
直ぐにFL-netの評価を行う事ができますので、要求仕様に対する必要なCPU性能やメモリ容量など、開発に必要な項目を確認する事ができ、スムーズに製品開発のスタートを切る事ができます。
資料
詳細をご希望の方は、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてください。
ご不明な点がございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
- SDKの入手方法を教えて下さい
- 詳しい話を聞かせて下さい
- サポートベンダを紹介して下さい
- μC3が未対応のプロセッサの場合、ポーティングはお願いできますか?
など