機能安全認証取得済みRTOS
μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Standard-SafetyはμITRON4.0スタンダードプロファイルに準拠した μC3/Standardにリアルタイム検知機能を追加した、機能安全認証取得済みRTOSです。μC3/Standard-SafetyはArm Cortex-Mをターゲットとしており、実際に認証取得を目指すお客様のコストや工数を削減し、機能安全認証取得プロセスを加速させることできます。
認証取得規格
- 産業機器向け IEC 61508 SIL-3
- 自動車向け ISO26262 ASIL D
- 医療機器向け IEC 62304 Class C
ターゲットCPUコア
- ARMv7-M: Cortex-M3,M4,M7
- ARMv8-M: Cortex-M33
μC3/Standard-Safetyの特長
広く利用されているArm Cortex-Mがターゲットに
μC3/Standard-SafetyのターゲットコアはeForceのお客様に広く利用されているArm Cortex-Mです。CPUベンダに縛られず幅広い種類の中からプロセッサを採用することが可能です。
認証取得を目指すお客様のコストや工数を削減
μC3/Standard-Safetyの利用で、eForceが取得したRTOSの認証をお客様のシステム開発工程に導入が可能です。現実的に困難だった、製品に使用するRTOSの設計、安全性や信頼性の証明が不要となり、開発コストや工数の削減が実現できます。
リアルタイム検知機能搭載
リアルタイム検知機能は特定の処理(タスクのディスパッチ等)が指定時間内に完了できたか否かを検知する機能です。アプリケーションでの故障の検出に利用できます。
従来のμC3/Standardと同様のAPIを利用可能
μC3/Standard-Safetyでは従来のμC3/Standardと同様のAPIが提供されます。ただし、注意事項や制限事項をまとめたセイフティガイドに沿った開発を行う必要があります。
μC3/Standard-Safety認証範囲
μC3/Standard-Safetyの認証スコープ
対象
・ターゲットCPUコア用のOSカーネル
・Cortex-Mコア共通のドライバ
(割り込みコントローラ、タイマ、メモリ保護)
対象外
・キャッシュドライバ
・CPUの周辺デバイス用ドライバやユーザアプリケーション
一般的な機能安全システム構成例
小規模なシステムの場合は安全部のみで構築することもありますが、大規模なシステムの場合は安全部と非安全部を分けて構築するのが一般的です。また安全部側に配置する機能セットは比較的小さく、コストメリットがありリアルタイム性のある処理を実現可能なCortex-Mで十分問題ありません。